セッション情報

  • セッションID:A-5-2
  • 時間:【午後3】15:25~15:50
  • 会場:【A会場】1F
  • タイプ:講演

セッション内容

XP本の初版では12個のプラクティスが紹介された。第2版では、主要プラクティスと導出プラクティス合わせて24個に増えたものの、その経過の中で「システムメタファ」が失われてしまった。 初版が出版された当時はメタファのことを「喩え話」と紹介されるにとどまり、軽視されていたように思う。しかし、当時のKent Beckはもっと重要なプラクティスとして考えていたのではないだろうか。 この発表では、XP本の巻末で紹介している参考書籍『肉中の哲学』を紐解き、Kent BeckがXPを通して、システム開発に導入しようとしていた「メタファ」とは何かを解説するとともに、「メタファ」に込めていた想いについて、私なりの分析結果を紹介したい。

スピーカー

天野 勝さん

オブジェクト指向、アジャイル開発、開発現場の活性化をテーマに、ファシリテーションを活用したコンサルティング、セミナーに従事
好きなメソッドは、toString()
好きなふりかえり手法は、KPT

 
 
 
 

参加者への一言

1999年に出版された白本には、プラクティスとして「システムメタファ」が紹介されていました。
しかし、第2版ではこのプラクティスがなくなっています。
無くなった理由として、重要でないと判断したということも考えられますが、
そのメリットを理解して実践するのが難しかったために、外されてしまったのかもしれません。
最近、メタファーについて調べる機会があり、
自分の中でのメタファーについての理解が進んだこともあり、
システムメタファーが強力な武器であることを認識しました。
当時のKent Beckが、この強力な武器であるシステムメタファーを
どのように考えていたことを妄想できるようになりました。
その妄想をぜひ皆様と共有する時間が持てれば幸いです。

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